鉄道を極めた私たちだから
多様化するインフラ構築に役立てる。
美濃川 真也MINOKAWA SHINYA
1995年新卒入社土木設計部長 長岡工業高等専門学校 土木工学科 卒
※所属および掲載内容は取材当時のものです。
鉄道基準にも道路基準にも対応。幅広い案件に関わっている。
たとえば橋梁を設計するとき、通るものが列車なのか車両なのかで設計の基準が変わります。荷重だけを考えてもわかるように、鉄道基準が道路基準よりさまざまな面で厳しく特殊で、いわゆるニッチな分野。だから、両者を手掛ける建設コンサルタントは少ないのです。私たちには設立以来培ってきた鉄道関連の土木設計ノウハウがあり、それを核として一般土木へ守備範囲を拡大してきた経緯があるので、鉄道基準にも道路基準にもスムーズに対応できます。
電車が通る軌道そのものから、踏切や鉄道橋、線路周辺、線路をまたぐ跨線橋、線路下を横断する下水道、さらには駅前広場まで、実に幅広い案件のコンサルティングや設計を受注。毎回が新鮮な挑戦です。
ダム湖に架けた吊り橋。初めての挑戦で地域貢献を実感した。
新人時代に、加茂市下条ダムに架かる吊り橋の設計に関わりました。
それは、私にとっても当社にとっても初の吊り橋設計。
同型の橋を建設した他の地域から資料を借り、計算ソフトのない時代だったので手計算で強度計算を行い、社内で検討に検討を重ねて、設計方針を決定。設計図を書き上げました。そこから2年、社長と共に参加した竣工式では、完成した橋の美しさと、地域の人たちが笑顔で渡り初めをする光景に感動しました。
自分が関わったものが形になり、それが役に立っている。人の暮らしを便利にしている――その実感が、土木設計のおもしろさであり、技術者としてのやりがいです。
地域の課題を解決するために最適な計画を立てて設計し、地域社会に貢献することが私の目標です。
人々の生活の近くで。安全で便利な、新しい風景を創りたい。
当社の設計は、現地調査からスタートします。営業からレクチャーも受けますが、自分の目で周囲の環境や地形、作業用地、搬入路を確認することは、経済効果や環境への影響、景観との調和などを踏まえての計画に重要だから。
また、机上のプランではなく、確実に工事作業ができる設計図を書き上げるためにも効果があります。その他に、発注者との打ち合わせ、地元の人たちへの工法や計画の説明などのコンサルティング業務も担います。ですから、この仕事には技術だけでなく、行動力やコミュニケーション力が必要です。
これから、そういう若い人材を迎え、地域特性に合わせ、地域に密着し、人々に寄り添う街づくりを手掛けていきたいと思います。
手がけた案件
加茂市/下条ダムの吊り橋、新潟市/新潟中央環状線亀田バイパス付近の橋梁